開業相談で絶句する質問があります(笑)

BSフジ「発掘!歴史に秘めた恋物語」

この写真と記事の内容は無関係です(笑)

株式会社ももちゃん便は既に赤帽組合から卒業して独立した運送会社なのですが、脱サラ当時に赤帽ももちゃん便としてスタートした経緯があるので、今も赤帽開業を考える人から質問や相談されることがあります。
そのような方の目に留まって参考になれば幸いです。

開業相談で絶句する質問とは(笑)

私自身が安定したサラリーマンから赤帽開業だった事をホームページに書いているので、
同様にサラリーマンの安定を捨てて、赤帽自営業に転身したい人からの相談が来る事があります。

ご相談の中で良く驚く事があります。

どんな質問かと言うと。。。。。。。

土日は休めますか?
夕方は何時に帰れますか?
毎月の給料はどのくらいになりますか?

そんなの知るか(笑)!と言いたいのを我慢して(笑)

休業する曜日は貴方が決めて良いのです。
終了時間も同様です。
貴方の自由ですが、誰も指示してくれないので、自分の頭で決めます。
一方では、何もかもが自己責任です。
休んでばかりいたら稼げないのは当然です。

と、お返事をしてます。

自営業と会社員の区別が付いてない

このタイプの相談者さんに共通するのは、自営業と会社員の区別が付いてないみたいです。

何時で上がるか、休日を取るか、誰に命令される事もなく、自分の頭で考えて決断する。
自営なら全部自由に決められる、一方で、何があっても自己責任。自由と責任がワンセットになってます。

上記の不思議な質問が結構多いと言う事は、

自営業者になった後も、誰かの命令、規則で動けば良いと思っているか?
そこまでの勘違いではなくても、
自分の頭で考える気が無い状態で開業しようとする。

その事が衝撃でした。

勘違いの背景を考えてみた。

昔は、近所に小さな自営商店が沢山ありました。
友達のご両親が商売をしている(肉屋、豆腐屋、自転車屋、ラーメン屋)ケースもありました。
身近に自営業者が存在して当たり前、母親と夕方の買い物で自営のお店に行く事もあれば、友達の家に遊びに行ったら自営業であるケースもありました。
私の父が公務員だったので、自営業のお宅と我が家は違う雰囲気だったのは覚えております。
最近は個人商店よりもスーパーが普通で自営業の実態を見る機会が減ったのかも知れませんね。

下の写真は、赤帽開業当初の二人と最近の二人

私も赤帽開業して以来、判断に迷う事は全て妻に相談して、夫婦二人の二人三脚だけで決断して来ました。
会社と違って社長の方針に従えば良いと言うことも無ければ、部長や課長の業務指示も受けられない。
自分たちで迷って、選択して、やってみて、また次の分岐があっての繰り返しでした。
この繰り返しは、開業して二十数年経過した現在も相変わらず次から次へとやって来ます。
経験値を積んだら簡単に決まる事だってあるのですが、それだけじゃ済まされない事も必ずあります。
今回のコロナ禍だったり、世の中の変化だったり、相変わらず新しい決断で迷いますが、この不安と迷いは一生同じなんでしょうね。
知らない事を決断するのは不安を伴う事で、サラリーマン生活で会社や上司の指示に従って動く事が合っている人には、逆に耐えられないかも知れません。

赤帽時代にテレビ取材中に撮影された写真
赤帽時代にテレビ取材中に撮影された写真