最初の実務は宅配

赤帽宮城に所属すると、最初に行うべき実務は宅配でした。現在は宅配をやってないと聞いているので、現在の新人さんは違うんだろうと思いますが、私は赤帽をやめてから長いので実情はすでに分かりません。

当時の話で思い出を語らせて頂きますと、当時の赤帽宮城のメインと言える業務が宅配でしたので、開業して最初の1ヶ月間は宅配オンリーでした。

裏道に慣れる

先輩たちの中には宅配を嫌う(長距離チャーターが好き)人が多く、宅配が好きなベテランは少ない状態でしたので、新人が宅配に入るのは必然の流れでした。

私としては赤帽組合の配下では無く、自分で営業してダイレクトな仕事を取りたかったので、1ヶ月、1日の休みもなく組合研修としての宅配と言う事には抵抗があったのですが、今になって思えば、仙台市内の細かい裏道を知ることが出来たので経験として良かったです。

宅配ミス

そんな宅配三昧の1ヶ月の間に恥ずかしいミスをしてしまいました。

代金引換の荷物を泉区桂にある高級住宅街に配達することがありました。

私は宅配伝票を実際に見たのは赤帽になって初めてでした。エンジニア時代は技術的なことしかやった事がありませんでした。

家庭においても荷物の発送も受取もした事が無く。サラリーマン時代は朝5時に家を出て、帰宅は24時過ぎが毎日だったので、宅配を家で受け取る事はありませんでした。家には寝る為に帰るだけ。

もちろん代金引換なんて初めての経験でした。

自分自身がユーザーとして代引きを知らないんですから配達する立場も初めてで最悪。

更に納品先は綺麗な奥様で、緊張の連続コンボでした。

お金を受け取る場面で、何か領収書を必要なんだろう?と考えた私は、とっさに判取伝票に自分でサインして奥様に荷物と共にお渡しして車に戻りました。

でも、お渡しする瞬間の奥様のご様子が変でした。クスッと笑っていたような。

あとで知ったのは、判取は普通に判取だったと言うこと。

「穴があったら入りたい」

当時は顔から火が出る記憶、穴があったら入りたい記憶でした。なんなら穴を掘って入りたいレベルな。

でも、20年以上も経過した今になって思えば、

「腹を抱えて笑いたい」思い出になりました。

何も知らないのに良く頑張って来たね!と思います。